セルフメディケーション税制|医療費控除とどっちが得?判断テンプレ(選び方の型)【2026】

医療費控除とセルフメディケーション税制のどちらが得かを、領収書と薬のレシートで比較しているイメージ(2026) 確定申告

「医療費控除」と「セルフメディケーション税制」…結局どっちが得?
ここで詰む人が多いので、私たちは“判断テンプレ”で即決できる形にします。

大前提:セルフメディケーション税制は医療費控除の特例で、通常の医療費控除と併用できません
さらに、どちらかを選んだあとに変更できない点も重要です。


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1) 申告が必要/不要:まず分岐 ✅

  • ✅ 医療費控除 or セルフメディを使うなら、基本的に確定申告が必要
  • ⚠️ 所得税の確定申告をしない場合でも、住民税申告が必要になる自治体がある(論点は #04 へ)

2) 所得区分の考え方(これは“控除”レーン)

医療費控除・セルフメディは「控除」なので、所得区分(事業/雑/一時/申告分離)とは別レーンです。
ただし、e-Tax入力では収入側も必要なので、区分が未整理なら先に固めると詰まりません。


3) 売上の集計手順(どの明細を使うか)※最小だけ

  • ✅ 配達:アプリ明細→入金照合(#03)
  • ✅ ポイ活:通帳+交換履歴+入金(#07)
  • ✅ FX:年間取引報告書(#10)

4) まず結論:選択は「控除額が大きい方」を選ぶ

どっちが得?の結論はシンプルです👇

  • 医療費控除額(A)セルフメディ控除額(B) を両方出す
  • 控除額が大きい方を選ぶ(併用不可)

※控除=「所得から引ける金額」なので、実際の節税額は所得税率等で変わります。まずは控除額比較でOK。


5) 計算式(ここだけ固定で覚える)

A:通常の医療費控除(ざっくり式)

(支払った医療費 − 保険などの補てん) − 基準額(上限200万円)

  • 基準額=原則10万円
  • ただし総所得金額等が200万円未満なら総所得金額等の5%

B:セルフメディ(医療費控除の特例)

(対象OTC購入費 − 12,000円)(上限88,000円)

  • 対象は「特定一般用医薬品等(スイッチOTC等)」の購入費
  • 対象レシート等に“対象商品”表示がある
  • その年に一定の取組(健診・予防接種など)をしていることが要件

6) 判断テンプレ(これで即決)✅

項目 入力 メモ
① 支払った医療費(病院/薬局/治療など) ¥ 家族分もまとめてOK
② 補てん(高額療養費/給付金など) ¥ 目的となった医療費を限度に差し引く
③ 医療費控除 A = (①-②) – 基準額 ¥ 基準額=10万円 or 所得200万未満は5%
④ 対象OTC購入費(セルフメディ対象) ¥ 対象表示のあるレシート等から合計
⑤ セルフメディ B = ④ – 12,000(上限88,000) ¥ 一定の取組をしているのが前提
結論 AとBの大きい方を選ぶ(併用不可)

7) “一定の取組”チェック(セルフメディ側の必須条件)

セルフメディを使う年に、本人が「一定の取組」をしている必要があります。例👇

  • ✅ 健康診査(人間ドック、各種健(検)診)
  • ✅ 予防接種(例:インフルエンザ等)
  • ✅ 勤務先の定期健康診断
  • ✅ 特定健診(メタボ健診)・特定保健指導
  • ✅ がん検診(自治体の健康増進事業など)

※注意:この「一定の取組」に要した費用自体は、セルフメディ控除の対象になりません。


8) 経費:落ちる/落ちない(これは“控除”なので経費ではない)

医療費控除・セルフメディは経費ではなく控除です。
ただし保存・証拠の考え方は経費と同じで「根拠」が命です。


9) 按分のやり方(このテーマでは基本なし)

医療費控除・セルフメディは基本的に按分しません。


10) 証拠の残し方(勝ち筋)

✅ 医療費控除(通常)の証拠

  • ✅ 医療費通知(自動入力)+漏れ分(交通費・市販薬・自由診療など)
  • ✅ 補てん(高額療養費、給付金など)の明細
  • ✅ 医療費控除の明細書(提出用)

✅ セルフメディの証拠

  • ✅ 対象OTCのレシート等(対象表示あり)
  • ✅ セルフメディの明細書
  • ✅ 一定の取組の証拠(税務署から求められた場合に備えて保管)

月1保存フォルダ(おすすめ)

/確定申告/2025/医療費(控除)/
  /01_医療費控除(通常)/
    - 医療費通知(取得控え)
    - 漏れ分(交通費メモ、自由診療領収書、市販薬レシート)
    - 補てん(高額療養費・給付金明細)
    - 医療費控除の明細書.pdf
  /02_セルフメディ/
    - 対象OTC_レシート.jpg
    - セルフメディ明細書.pdf
    - 一定の取組_証拠(健診/予防接種など)
  /03_提出控え/
    - 申告書控え.pdf
    - 受信通知.pdf

11) よくあるミス(ここだけ避ければ勝ち)

  • 併用できると思い込む(選択制)
  • ❌ 一度選んだ後に修正申告で切り替えできると思い込む
  • ❌ セルフメディで「一定の取組」をやっていない
  • ❌ 医療費控除で、補てん(高額療養費等)を差し引き忘れる
  • ❌ 交通費・市販薬・自由診療など“自動入力に乗らない分”を入れ忘れる

12) e-Taxで詰まらない小道具

マイナポータル連携・e-Tax送信は、マイナカード読取(スマホ or ICカードリーダライタ)が必要です。


13) 住民税の注意(普通徴収など)

  • ✅ 医療費控除・セルフメディは住民税にも影響することがあります
  • ✅ 会社員の「会社バレ」論点は #04 へ

ICカード


リンク

編集後記

この手の制度は、結局「知らないと損」より“迷って時間を溶かす”方が痛いです。
私たちは、AとBを両方出して、数字で決める。毎年この型で迷いゼロにします。

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