Merch on Demandって、言い換えると「Amazonの印刷工場」を借りる副業だ。
僕らがやるのは、デザインを登録して、注文が入ったらAmazon側がプリントして発送してくれる仕組みに乗ること。
ここで最初に大事な現実を言う。
✅ Merchは“招待(審査)型”。
「今日から大量出品」みたいなノリで突っ込むと、入口で止まる。
だからこの記事は、テンションじゃなく手順でいく。
登録→申請→デザイン準備→出品→運用を、公式資料ベースで迷わない形にする。
✅ 先に結論:Merchは「入口で勝つ」+「地雷を踏まない」が9割
- ✅ 入口:登録情報(住所/銀行/税)を正しく揃える
- ✅ 申請:経験・ジャンル・作るものを“採用側の目線”で書く
- ✅ 安全:商標・既存キャラ・既視感を避ける(#05とセット)
- ✅ 技術:PNG/サイズ/色空間など要件を守る
これができると、後半の改善ループに入れる。
① 登録前の準備(ここで詰まる人が多い)
登録作業そのものは難しくない。
でも「情報が揃っていない」「入力がブレる」だけで止まる。
✅ 登録前に用意しておくもの(チェックリスト)
- ✅ 連絡用メール(普段見ているアドレス)
- ✅ 携帯番号(ワンタイムパスワード受信)
- ✅ 住所・氏名(表記ブレを作らない)
- ✅ 銀行情報(受取口座の情報、必要な場合はSWIFT等)
- ✅ 税情報に回答するための準備(個人/法人の区分、必要な番号)
- ✅ 申請用の自己紹介(経験・ジャンル・作りたいデザインの方向性)
ここでのコツはひとつ。
✅ “全部、同じ表記で揃える”。これだけで事故が減る。
② 登録の流れ(公式資料の順番どおり)
ステップ0:入口にアクセス
まずMerchの登録ページにアクセスして「登録する」。
推奨ブラウザとしてFirefox / Chromeが案内されている。
ステップ1:Amazonアカウント作成(またはログイン)
名前・メール・パスワードでアカウント作成 → メールで一時パスワード → 承諾、という流れ。
ステップ2:詳細情報登録(ここが本番)
公式資料では、詳細情報は大きく3つに分かれている。
- (1)アカウントプロフィール:国=日本、事業の種類(個人/会社)、住所など
- (2)支払いの受け取り方法:ロイヤリティ受取口座の登録
- (3)税に関する情報:税インタビューに回答(個人/法人を選ぶ)
この工程中、ワンタイムパスワード(OTP)による確認が複数回入る。
携帯番号を登録する流れも出る(不要なら「後で」も可能)。
ステップ3:税インタビュー(苦手でもOK、落ち着いてやる)
税情報は「入力が全角不可で半角英数字のみ」などの制約がある。
迷ったら、税務担当や税理士に確認して進めるのが安全。
ここで一番大事なのは、テクニックじゃない。
✅ 事実ベースで、正しく回答する。
盛ると後で面倒が増える。
ステップ4:招待フォーム(リクエスト送信)
税インタビュー終了後、業種やデザイン経験、登録予定のデザイン/作品などを入力して、「リクエストを送信」する流れになっている。
ここが「採用される設計」の勝負所。
③ “採用される申請”の書き方(審査側の目線で書く)
僕がMerch申請で意識するのは、派手さじゃない。
✅ 「この人は安全に運用できるか?」
採用側が見たいのは、これだと思ってる。
✅ 申請で強い書き方(テンプレ)
【申請テンプレ】 1) どんなジャンルのデザインを作るか(例:抽象アイコン/タイポグラフィ/日常のユーモア など) 2) どんな人に向けるか(例:家族、趣味コミュニティ、仕事のあるある など) 3) どうやってオリジナル性を出すか(例:自作の図形・自作の構図・自分の体験から作る) 4) 禁止事項への配慮(例:商標/既存キャラ/ロゴ/作品名を避ける、ログを残す) 5) 継続運用の意思(例:毎週◯件制作→改善→継続)
ポイントは「商標や既存作品に寄せません」を“宣言”するだけじゃなく、
どう避けるか(手順)まで書くこと。
このへんは、#05の安全運用SOPをそのまま使える。
④ デザイン要件(ここを守らないと始まらない)
Merchは「デザインをアップしたら終わり」じゃない。
そもそもアップできるデザインに要件がある。
✅ 主な要件(公式資料の要点)
- ✅ sRGBであること
- ✅ 透明PNGであること
- ✅ ファイルサイズが25MB以内であること
- ✅ 商品ごとのピクセル数に合っていること(例:Tシャツ 4500px × 5400px)
要件・テンプレ・注意事項は公式リソースを参照:
デザイン要件(テンプレ)
ベストプラクティス
ここは“作品の上手い下手”じゃなく、仕様の話。
守れば通る。守らないと通らない。
⑤ 出品前に必須:地雷回避(Merchは画像の一撃が痛い)
Merchは、KDP以上に画像の地雷が痛い。
✅ Merchで特に危険な地雷
- ✅ 画像や文字でブランド名を入れる
- ✅ ロゴっぽいマークを入れる
- ✅ 既存キャラ・既存作品に寄せる(「〜風」含む)
- ✅ 既視感(量産AIっぽさ)で“信用”を削る
安全運用は #05 のSOPをコピペで回す。
「禁止を避ける」より、手順で回す方が強い。
⑥ ロイヤリティ(入金タイミング)とレポートの見方
公式資料では、Merchのロイヤリティは月末締め翌月末払いと案内されている。
また、ポータルの「分析」タブからロイヤリティ確認やCSVレポートのダウンロードができ、
支払いが確定するタイミングで通知メールが送られる(販売国別)とされている。
ここは資金繰りにも関わるので、先に把握しておくと気持ちが安定する。
✅ 保存版:Merch登録〜出品 “詰まない”チェックリスト
A)登録前
- ✅ 住所・氏名の表記を統一した
- ✅ 携帯でOTPを受け取れる
- ✅ 銀行情報を準備した
- ✅ 税インタビューに答える準備をした(個人/法人の区分)
B)申請(リクエスト送信)
- ✅ 作るジャンルを具体に書いた(抽象ではなく例で)
- ✅ オリジナル性の出し方を書いた
- ✅ 商標/既存キャラを避ける手順を書いた(#05のSOP)
- ✅ 継続運用の意思(制作→改善)を書いた
C)デザイン仕様
- ✅ sRGB / 透明PNG / 25MB以内
- ✅ ピクセル数(例:4500×5400)を満たした
- ✅ 余計な透明ピクセルを切り落として最適化した
D)地雷回避
- ✅ ロゴ/ブランド名/作品名を入れていない
- ✅ 「〜風」で寄せていない
- ✅ 類似チェック(画像検索など)をした
- ✅ 生成ログを残した(プロンプト/用途/確認日)
⑦ 次に読む記事(シリーズ導線)
- ✅ #01 3ルート比較(KDP/グッズ/商品説明)
- ✅ #02 KDP:AI生成は申告必須チェックリスト
- ✅ #05 AI画像の地雷と安全運用
- ✅ #07 Amazon商品説明:AIで速く書くほど売れない理由
- ✅ #08 月10万円の現実:作業量×当たり率×単価
編集後記
Merchは、派手に見えるけど、実は“守り”の競技だと思う。
登録情報を揃える。税と銀行を正しく入れる。要件を守る。地雷を踏まない。
これができると、ようやく攻めの改善ループに入れる。



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