このテーマは、かなり誤解が多いです。
ネット副業は全部まとめて“軽そう”に見えるけれど、実際には物販と広告収益と制作物収入で、見られ方が違います。
しかも、公務員の兼業規制は「ネットかどうか」ではなく、営利性・継続性・反復性・報酬の性質で見られます。
この記事では、せどり・物販・ブログ・YouTubeがどこから“刺さる”のかを、公式Q&Aベースで整理します。
✅ まず結論:一番危ないのは「ネットだから軽い」と思うこと
最初に結論です。
- 単発・偶発・自分の持ち物の処分はOK寄り
- 継続投稿・継続出品・継続受注になると一気に兼業寄り
- 広告収益だけでは即アウトではないが、営利目的や反復性が強いと危ない
- 制作物の単発売却はOK寄りでも、受注を回し始めると許可寄り
つまり、ポイントは「ネットであること」ではなく、“事業の外形”が立っているかどうかです。
✅ せどり・物販:どこから危ない?
人事院Q&Aは、ここをかなり分かりやすく切っています。
OK寄り
着なくなった服など、自分がたまたま所有しているものを出品する程度なら、兼業には該当しないとされています。
危ないライン
物品を多数購入し、定期的に出品する場合は、承認または許可が必要な兼業に該当する可能性があります。
つまり、メルカリやフリマアプリそのものが問題なのではありません。
「不用品整理」なのか、「仕入れて回す商売」なのかで線が変わります。
僕の見方では、ここで一番大事なのはこの3つです。
- 仕入れがあるか
- 反復継続しているか
- 利益を狙った運営として回しているか
✅ ブログ・YouTube:広告収益だけなら即アウトではない
ここは、公務員でも一番気になる人が多いと思います。
人事院Q&Aは、YouTubeやブログ等でアフィリエイト収入を得ることだけをもって、基本的に兼業には該当しないとしています。
ただし、その直後に大事な条件が続きます。
営利目的や、投稿の継続性・反復性の有無、規模(主には収入額)によっては、承認または許可が必要な兼業に該当する可能性がある、という整理です。
OK寄り
- たまに記事や動画を出す
- 広告が付いているが、運営の商売色が薄い
- 反復継続の仕事としては回していない
危ないライン
- 収益化を前提に継続投稿している
- 案件紹介・広告導線・固定ページなどを整備している
- 毎月・毎週のように反復継続して運営している
- 規模が大きく、収入も継続している
つまり、「広告を貼っているか」だけではなく、「メディア事業として回しているか」が見られるわけです。
✅ 制作物収入:単発ならOK寄り、受注を回すと危ない
ここは、ブログやYouTubeと混ざって見えやすいけれど、別で考えた方が整理しやすいです。
人事院Q&Aは、自らの制作物(著作、楽曲、映像等)について、単発的に売却や出版等を行い報酬を得る場合には、兼業には該当しないとしています。
一方で、
- 依頼を受けて定期的に制作する
- それらに対する報酬を継続的に受領する
- 自ら企業等に売り込みをするなど、事業を営んでいると判断される
ような場合は、承認または許可が必要な兼業に当たり得ると整理しています。
つまり、同じ「文章」「動画」「画像」でも、
- 自分の作品をたまに出す
- 受注制作を継続して回す
では、意味が全然違います。
✅ 「ブログはOK、YouTubeはNG」みたいな単純な話ではない
ここ、かなり大事です。
ブログだから安全、YouTubeだから危険、という話ではありません。逆です。
媒体ではなく、運営の形が見られます。
- たまに更新する個人発信 → OK寄り
- 広告案件を回し、収益ページを増やし、継続的に集客する → 兼業寄り
- 自分の不用品を出す → OK寄り
- 仕入れて利益を取る物販を回す → 兼業寄り
だから僕は、「ブログは大丈夫?」と聞くより、「この運営は事業の外形になっていないか?」と聞いた方が正確だと思っています。
✅ このジャンルで特に危ない3パターン
- 仕入れ型の物販
不用品処分のつもりで始めても、気づけば仕入れて回している。ここで一気に商売色が強くなります。 - 本気運営のアフィリエイト
記事や動画を継続投入し、導線を組み、収益を積み上げる運営になると、営利性・反復性・規模が強まります。 - 受注制作の継続運営
動画編集、記事執筆、デザインなどを継続受注すると、労務や成果の対価としての報酬色が強くなります。
✅ この回の結論
せどり・物販・ブログ・YouTubeが危なくなるのは、ネットだからではなく、「継続的に稼ぐ事業」になったときです。
不用品整理、単発の作品販売、広告が偶発的についている程度ならOK寄りです。
でも、仕入れ・継続投稿・継続受注・導線整備・規模の拡大が入ってくると、一気に兼業側へ寄ります。
だから僕は、このジャンルを考えるときは、「ネット副業かどうか」ではなく、「それはもう商売の外形を持っていないか」で見るべきだと思っています。
内部リンク(次に読む)
編集後記
僕はこの回で一番言いたかったのは、「ネット副業=軽い」は完全に錯覚だということです。
実際に見られているのは、プラットフォームの名前じゃなく、継続性、営利性、規模、そして事業の外形です。
だからこのシリーズでは、「ブログはOK」「YouTubeはNG」みたいな雑な切り方はしません。次は #10 で、家族名義や法人化など、“抜け道っぽく見えるもの”の誤解を整理します。
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※公務員の方は副業に制限がある場合があります。始める前に所属先の規程・許可要件を確認してください。
免責(大事なので短く)
本記事は一般的な情報提供で、個別案件の法的助言ではありません。兼業の可否は、所得の性質、継続性、規模、所属規程、任命権者や人事担当の判断で変わります。必ず所属先の人事・服務担当へ確認してください。



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