地震保険料控除は「証明書を入れるだけ」に見えて、落とし穴が多い控除です。
よくある詰まりポイントはこの4つ👇
- ✅ 控除証明書がない(なくした/届かない/電子が分からない)
- ✅ 名義違い(誰が払った?誰の控除?がズレる)
- ✅ 年末調整済みを確定申告で再入力(=二重)
- ✅ 火災保険も控除できると勘違い(基本NG、例外は経過措置)
この記事は、落とし穴→救済手順までテンプレ化して、控除を取り戻すルートを作ります。
※税務判断は個別事情で変わります。最終判断は税務署/税理士へ。
1) 申告が必要/不要:まず分岐 ✅
- ✅ 会社員で年末調整だけなら、地震保険料控除は年末調整で済むことが多い
- ✅ ただし、医療費控除・副業などで確定申告するなら、地震保険料控除も整理して入力
- ✅ 年末調整で出し忘れた人は、確定申告(還付申告)で救済できることがある
2) 所得区分の考え方(これは“控除”レーン)
地震保険料控除は「経費」ではなく所得控除です。
(事業/雑/申告分離などの所得区分とは別レーン)
3) 売上の集計手順(この控除で最低限いるもの)
- ✅ 会社員:源泉徴収票(年末調整で控除済みか確認)
- ✅ 個人事業主/副業:収入は別テンプレで集計(帳簿/明細)
- ✅ 共通:地震保険料控除証明書(紙 or 電子データ)
4) まず確認:控除対象は「地震保険」+一部の経過措置
基本は地震保険(地震等損害部分)が対象です。
火災保険だけは、原則として控除対象になりません。
ただし例外として、一定要件を満たす旧長期損害保険契約(経過措置)が対象になる場合があります(古い長期契約など)。
5) 落とし穴チェックリスト(ここが本番)✅
✅ 落とし穴A:年末調整済みを二重入力
- ❌ 源泉徴収票に「地震保険料控除」が入っているのに、確定申告でまた入力
- ✅ 対策:源泉徴収票に反映済みかを先に確認。反映済みなら追加入力は不要なことが多い
✅ 落とし穴B:名義違い(誰の控除?)
- ❌ 契約者/払込者が別で、控除できる人がズレる
- ✅ 対策:実際に保険料を負担した人が控除対象になるかを確認(不明なら保険会社へ)
✅ 落とし穴C:火災保険を控除できると思い込む
- ❌ 「家の保険=控除」と思って火災保険料を入力
- ✅ 対策:控除対象は原則地震保険。火災保険は基本NG(経過措置を除く)
✅ 落とし穴D:控除証明書がない(紛失・未着)
- ❌ 証明書がないから入力できない
- ✅ 救済:保険会社に再発行を依頼(紙/電子の可否も確認)
✅ 落とし穴E:旧長期損害保険(経過措置)を知らずに放置
- ❌ 古い長期契約があるのに、控除対象にできることを知らない
- ✅ 救済:契約開始日・保険期間など要件を確認し、該当すれば控除へ
6) 経費:落ちる/落ちない表(控除としての整理)
| 項目 | 対象? | 理由 | 証拠 |
|---|---|---|---|
| 地震保険料(地震等損害部分) | ✅ | 地震保険料控除(所得控除) | 控除証明書 |
| 火災保険料 | ❌(原則) | 損害保険料控除は廃止、地震保険料控除の対象外が基本 | — |
| 旧長期損害保険(一定要件の経過措置) | ⚠️(条件あり) | 経過措置に該当すれば対象 | 控除証明書/契約内容 |
7) 按分のやり方(このテーマは基本なし)
地震保険料控除は経費ではないので、按分は基本ありません。
8) e-Tax入力の順番テンプレ(詰まらない手順)
- ✅ まず源泉徴収票(年末調整)を入力
- ✅ 次に控除入力で「地震保険料控除」を確認
- ✅ 年末調整に入っていない分だけ追加(証明書の区分通り)
- ✅ 送信控え・受信通知を保存
9) 証拠の残し方(添付省略でも“5年保存”)
e-Taxで提出する場合、第三者作成書類(控除証明書など)は、
記載内容を入力して送信すれば添付を省略できる扱いがあります。
ただし、添付を省略した書類は、原則として法定申告期限から5年間の保存が必要です。
保存フォルダ(おすすめ)
/確定申告/2026/地震保険料控除/ - 地震保険料控除証明書_保険会社A.pdf(紙を撮影でもOK) - 地震保険料控除証明書_保険会社B.pdf - 旧長期損害保険_契約内容.pdf(該当する場合) - 源泉徴収票.pdf - 申告書控え.pdf - 受信通知.pdf
10) 「入れ忘れた」救済テンプレ(更正の請求/修正申告)
✅ 申告して税金を払い過ぎた(還付が少な過ぎた)→ 更正の請求
- ✅ 地震保険料控除を入れ忘れて税金を多く払ったなら、原則法定申告期限から5年以内は更正の請求で取り戻せることがあります
✅ 逆に税金が少なかった(控除を盛り過ぎ等)→ 修正申告
- ✅ 控除を誤って多く入れた等で税額が少な過ぎる場合は、修正申告で訂正
※「どっちか分からない」なら、まず“源泉徴収票に入っていたか”と“証明書の内容”を確認して整理するのが最短です。
11) e-Taxで詰まらない小道具
マイナポータル連携・e-Tax送信は、マイナカード読取(スマホ or ICカードリーダライタ)が必要です。
12) 住民税の注意
- ✅ 地震保険料控除は所得税だけでなく、住民税にも影響します
- ✅ 会社員の「会社バレ」論点は #04 へ
13) よくあるミス(否認・二重計上・計上漏れ)
- ❌ 火災保険料を控除に入れてしまう(原則NG)
- ❌ 源泉徴収票に入っているのに再入力(=二重)
- ❌ 名義ズレで対象外なのに入れてしまう
- ❌ 旧長期損害保険(経過措置)を知らずに捨てる
- ❌ 証明書がないのに放置(→再発行で救えることが多い)
マイナカード読取(スマホ or ICカードリーダライタ)
内部リンク
- 👉 #15 マイナポータル連携で自動入力できるもの一覧
- 👉 #21 生命保険料控除:漏れチェック&証拠保存テンプレ
- 👉 #20 ふるさと納税:ワンストップ失敗の救済テンプレ
- 👉 #13 e-Taxで詰まる原因トップ10
- 👉 #04 住民税:普通徴収・会社バレ論点整理
- 👉 確定申告カテゴリ(一覧)
編集後記
地震保険料控除は「証明書を入れるだけ」に見えて、実は年末調整・名義・火災保険の誤解で事故ります。
私たちは “落とし穴を先に潰す→足りなければ救済” の型で、毎年ミスをゼロにします。
※PR:本リンクは紹介/広告を含む場合があります。登録・応募は任意です。



コメント